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FWBC ケアコンセプト

活動的介護構想(DYNAMIC CARE CONCEPT)
担当責任者 : ヒルッカ・ターヴァスカリ(Managing Director : Hilkka Tervaskari)

この独自で活動性に富む介護構想は、フィンランドの高齢者介護政策とフィンランド・ウエルビーイング・センターのプロジェクトにもとづくものであり、かつフィンランドと日本、特に仙台市との協力によって実行に移された。本構想のキーワードは、自宅におけるサポート、切れ目のないサービス、心身機能低下の防止、個人介護とサービスプラン、およびリハビリにもとづくアプローチである。

自宅生活支持のフィンランド・ウエルビーイング・センター

フィンランド・ウエルビーイング・センター(FWBC)プロジェクトは、社会福祉と健康対策に関し、日本とフィンランド両国が10年以上にわたって展開してきた相互協力から派生したものである。両国はともに、人口の迅速な高齢化という、同じ問題を抱えている。フィンランドの高齢者サービスが日本側の注目を浴び、そこから日本における高齢者介護に、フィンランド側がその全体構想を提供するというアイデアに至ったものである。

日本の高齢者介護政策の原則は、フィンランドのそれと類似したものであり、そこでは高齢者の独立の確保と質の高い生活様式を維持し、自宅生活を継続するところに原則をおいている。

フィンランドの社会福祉および健康対策関連サービスは、高齢者の独立を支持し、予防、リハビリ、および自立性を強調している。これら諸般サービスは、その根本見解を高齢者への尊敬、社会活動の存続、そして世代にまたがる調和の育成においている。

高齢による日常生活での不便や生活の質の悪化にもかかわらず、高齢者の大部分は自宅での生活を望んでいる。家庭環境は依然として自分にとって身近なものであり、安全だからである。彼らの多くは自立、選択の自由、社会生活、精神面の健康と自分の趣味の継続に喜びを見出している。FWBCの介護構想によれば、高齢者がたとえ自分の心身機能が衰えても、養老院に移すことにはない。

FWBCが提供するサービスとテクノロジーは、彼らが独立した自宅生活を送ることを目的に、切れ目のないものであることを眼目としている。FWBCにアクセスできる高齢者は、適切な時期にそれぞれの必要に応じ、該当サービスの住宅施設に移ることを自分で選択出来るようになっている。

仙台サンモデル

切れ目のないサービスという面では、仙台のサンモデル(図1参照)がよい例を示している。これにはつぎのことがらが含まれている

自宅生活に対するさまざまな支持には、予防的家庭訪問、家庭サービス、家庭看護、その他それを補佐するさまざまなサービス

高齢者に対し、自宅あるいはFWBCサービス施設でのリハビリサービスの提供

サービス住宅施設に住むひとびとへの介護と看護サービス

個人介護とサービスプラン

よいサービスと介護とは、高齢者個々人が、それぞれの生活状況と心身機能の現状に応じた介護とサービスを受けられる状態を意味する。このような介護とサービスは、複合専門家チームが当の高齢者自身、ならびにその家族との協力のもとに準備されたものでなければならない。

このような介護とサービスのプランは、そのひとが家庭介護の段階にある場合であろうと、あるいはサービス施設にある場合であろうと、このようにサービスの段階がことなっても、それらに一貫して応用されるものである。なにが必要かという、その程度の査定と目標達成は、高齢者自身とその家族との定期的でかつ協力的な評価活動のもとでなされる。

家庭介護サ―ビスは高齢者が家庭に留まれるようにし、施設介護はなるべく先に延ばすことを目的としている。いっぽうの予防的家庭訪問は新規な試みであるが、高齢者にとっては非常に重要なサービスである。

たとえば、フィンランドの調査では75才以上の25%から35%が、また85才以上の50%が、日常ベースでなんらかの助けを必要としている。予防的家庭訪問が有用な理由は、そのような必要の度合いの査定と、孤独、不安、憂鬱症、および全般的な機能低下を探知することが可能だからである。機能性の査定をこのプランに含むことは非常に重要である。

機能的能力あるいは機能性とはどういうことかというと、その高齢者がどこまで毎日の活動や日常のことがらに対抗できるか、その能力を指す言葉である。ここではそのひとの精神状態と身体状況の測定にあたるが、そのとき、このいずれの面にも指数を使うことが重要である。あまりにもしばしば、身体状況にのみ注意が行きがちだからである

しかしながらそのひとがはたして家庭にとどまれるか否かを評価するとき、精神面の能力の査定は欠かすことは出来ない。したがって、これは予防的家庭訪問の際になされるべきである。機能的能力を見るときはまた、そこに身体的、社会環境的要素が含まれるようにしなければならない。

複合的専門家チームは医療、看護科学、社会福祉、心理学、理学療法および職業病療法、さらには言語療法、あるいは栄養科学といった各方面の専門家で構成されており、これらのひとびとが介護やサービスプラン状況を評価査定し、それに対し、その高齢者の専門看護婦などで、かつそのチームのメンバーがフィードバックを入れるものである。このチーム内部での情報の流れは効率の高いものでなければならず、かつリアルタイムに対応できるものでなければならない。

リハビリ志向の介護

リハビリによる介護は仙台のサンモデルにおけるすべての活動に取り入れられている。これは介護者が高齢者に対し、身体的、精神的な、さらには社会に存在する有用なことがらを自分自身のために最大限にとりいれて行くよう励ますもので、それによって高齢者は自分の日常生活の自己介護能力と、独立した生活様式を維持、向上できるよう図っている。

このようにして独立を保つことは、高齢者にとっては自尊心の確保と自由な幸福感のためには極度に重大なものである。フィンランドの介護構想は、このリハビリ主体介護文化は通常の介護施設のみならず、集中的介護施設においても欠かすことの出来ない要素としている。

サービス施設

フィンランドで、社会福祉および健康対策に関する高齢者の見解を調査したさまざまな研究によると、高齢者は自分の家で生活してゆくときに、リハビリ、家庭介護、そして関連の補助サービスをもっとも重要なサポートと見ている。彼らは家庭ではもはや問題に対応できなくなったときのことを考えたとき、サービスのある施設ホームや、小規模な介護が常時供給されている介護施設を好ましいものと見ている。

このような希望を尊重し、かつ家族のための、家族による支援を続けて行くことは、つねにその運営上の考慮となっている。このサービスはつねにそれを受ける側に焦点をあて、かつ異なる世代との融合をはかったものでなければならない。

ことなるサービス要素の結合には柔軟性をもってあたることが必要であり、個々人に対するサービス特徴の変更は、容易かつ遅滞なく行われ得るものでなければならない。切れ目のないサービスによって、対象となる高齢者自身が自分の生命を自分で管理し、その機能性が支持されるようになるのである。

環境機能を有効に

FWBCはそこに住み、あるいは働き、あるいは訪ねてくるひとびとすべてにとって健康的で安全、かつ適応性に富んだ機能条件を備えるよう設計された、使いやすく健康的な建物である。仙台サンではその目的達成のために多大なテクノロジーが取り入れられている。

フィンランドの高齢者専門の関連事業会社が、仙台サンモデルに即して、高齢者の幸福を促進することを目的に、このセンターのみならず、利用者である高齢者の家庭において使用される、これらのテクノロジーを開発した。このテクノロジーによって同構想の全体が支援されているといえる。

ここでは個々の利用者がどの種のテクノロジーを必要とするかについて、非常に注意深い予測がなされた。利用者は自分の必要に応じたテクノロジーを補助テクノロジーセンターから入手し、このモデルホームのなかで、それぞれに異なる、しかも斬新なアイデアに接するのである。なお研究開発センターもFWBCのなかで、老化にともなうさまざまな側面について調査研究を実施してFWBCを支援し、高齢者援助のための近代技術を開発する。

フィンランド・ウエルビーイング・センター構想はフィンランドの諸企業によるさまざまな研究とノウハウに基盤をおき、これらの企業は仙台プロジェクトとして子会社であるFWBC 日本有限会社を置き、合同会社 FWBC Finland Oy を設立している。(www.fwbc.fi)

 

 
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